この記事では、コンテンツ作成に必要な情報を短時間で集めて、お客さんの悩みをピンポイントに解消するためのインプット術をご紹介します。

この方法を知ることで、あなたは、お客さんが必要としている情報を的確に集め、喜ばれるコンテンツを提供して、リピーターになってもらうことができます

逆に、この方法を知らないと、あなたは情報収集に時間を取られすぎて、いつまで経ってもコンテンツを書き上げられない状況に陥るでしょう

情報収集には果てがありません。

限られた時間の中で、いかに質の高いインプットとアウトプットのサイクルを生みだすか。

ここが、コンテンツ作成における大きな課題になります。

そのために私が実践しているやり方を、ここで共有したいと思います。

ステップ1 インプット前の下準備

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この記事では、主に書籍からインプットする手順をお伝えします。

まず最初にやること。それは、脳の中にフィルターを作ることです。

あなたがこれから書こうとしているコンテンツについて

①現状
②問題点(悩み)
③求める結果

これらを書き出してください。

例1:この記事の場合

①現状:副業でコンテンツビジネスを実践している

②問題点(悩み):インプットに時間がかかりすぎて、肝心のアウトプットがなかなか進まない

③求める結果:限られた時間の中で、コンテンツ作成に必要十分な情報収集をしたい

例2:ダイエット

①現状:40代サラリーマン。年々ゆるやかに体重が増えてきて、ついに健康診断の肥満に引っかかってしまった

②問題点(悩み):運動不足を自覚しているが、なかなか習慣化できない。食事の内容にもあまり気を配れない

③求める結果:面倒くさいこと抜きで、手軽な運動と食事管理を日常生活に取り入れたい

例3:恋愛系

①現状:極度の内向型で、人づき合いが苦手で、ひとりで過ごすことが多い。でも内心は寂しくて、彼女が欲しい

②問題点(悩み):異性どころか会社の同僚でさえ、ほとんど自分からはしゃべれない。人見知りですぐにあがってしまう

③求める結果:異性と交流できるようになって、おつき合い→デートの最初の1歩を踏み出したい

できるかぎり具体的に、明確に設定するほど、フィルターの精度は上がります。

ここがいちばんのキモなので、しっかり作り込んでください。

「カラーバス効果」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

たくさんの情報の中から、自分にとって必要な情報を探しだす脳の働きのことです

「赤色のものを探す」と脳にインプットして、周りを見ながら街中を歩きます。

すると、それまで気づかなかった赤いものがいくつも目に入ってくる。

こういう現象です。
(逆にいえば、青や白など、違う色のものは目に入らなくなります)

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この「赤色」を、「目的」に置きかえたとしたらどうなるでしょうか。

あなたの脳は、目的に必要な情報だけを、選択的にキャッチする状態になります。

私自身の経験と実感からも言えることですが、

情報は、自分が死ぬほど必要としているときが、いちばん吸収できます。

その、「強烈に求めている状態」を作り出すわけですね。

「この本から○○という情報を探し出す」と、脳に強く刻みつけてください。

それがマグネットの働きになって、必要な情報を引きつけてくれます。

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インプットの前に、もう1つだけやってほしいことがあります。
その後の作業を大幅に減らすための、ちょっとした手間です。

今すでに持っているあなたの知識と経験を使って、「②問題点(悩み)」の解決策を、考えられるだけ書き出してください

もともと家に関連する本があれば、それも出してきて見直してみましょう。

私たちの頭の中には、新たにインプットする以前に、かなりの情報量が蓄積されています。

でも、整理されないまま記憶の底に埋もれてしまっている。
それを一度、まとめて引っぱり出してほしいのです。

これをやる理由は、無駄に情報を集めすぎないようにするためです。

たとえて言えば、いま必要なものは家の中にあるのに、どこにしまったか忘れて、また同じものを店に買いに行ってしまう。

そういう経験、ありませんか?

これと同じことが、頭の中についても言えます。

まずは、手持ちのカードをすべてテーブルの上に広げる

そのうえで、足りない情報を外に探したほうが、無駄のないインプットができるのです。

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次のステップで、本の選定に移ります。

すでに持っている本だけで素材が足りるようなら、次のステップ2は飛ばして、ステップ3に進んでください。

ステップ2 本の選定

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まず、インプットの目的を、紙のメモに書いて目の前に置きます。

目的は、下準備で書き出した「③求める結果」を得ること。
そして、問題を解決するために足りない情報を得ることです。

「○○の問題を解決するために□□の情報を見つける」

と書いて、頭の中にしっかりと刻みこんでください。

では、始めていきましょう。

Amazonのサイトを開き、検索カテゴリを「本」に設定。
検索窓に、テーマに関連する語を打ちこみます。

「情報収集 インプット」
「ダイエット 運動」
「内向型 コミュニケーション」
など。

Amazonの多くの本は「試し読み」で中身の一部を読めます。

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①検索結果をザッと眺めて、ピンとくるタイトルをクリック
②「試し読み」で、目次とまえがきをチェック
③目的に合っていそうなら、次にレビューをチェック

中には「試し読み」できない本もあります。

その場合は、「紀伊國屋書店ウェブストア」で書名検索をすると、ほとんどの本に目次が載っています。
(一部は載っていない本もあり)

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紀伊國屋書店ウェブストア
https://www.kinokuniya.co.jp/

もう1つ、おすすめのサービスをご紹介します。

本の要約サイト flier(フライヤー)
https://www.flierinc.com/

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ここは多ジャンルの本の要約が読めるサイトです。
最新とイチオシもチェックできるので、情報収集には非常に重宝します。

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月額0円(無料)/550円/2200円の3コースあるので、無料から試してみると良いです。

恋愛系のファッションなど、トレンド性の強い情報が欲しいときは、雑誌のほうが適しています。

そんなときのおすすめサイトは、こちら。

dマガジン
https://dmagazine.docomo.ne.jp/

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ページ上部の「さがす」をクリックするとジャンル一覧が出て、雑誌の「試し読み」ができます。

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以上の手順で探して、目安として3~5冊を選んで購入します。
できるだけ、それぞれ違う著者の本を選ぶのがよいです。

ステップ3 目的に特化した高速インプット術

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では、仕入れた本の中身をインプットしていきましょう。

その前に、ステップ2で使った

「○○の問題を解決するために□□の情報を見つける」

と書いた紙を、同じように目の前に置いてください。

🔖インプットの手順🔖

①目次→まえがき→あとがきの順に目を通す

本の全体像を頭に入れます。

②欲しい情報がありそうな章に飛ぶ

③ページを順々にめくっていって、「読む」ではなく「見る」

数秒間隔で、パッパッとページをめくっていく感じです。

④重要度が高そうな順に、残りの各章を、③と同じやり方で見ていく

一応は、すべての章に目を通すことをオススメします。
重要度が低そうな章の中にも、ヒントになる情報があるかもしれないからです。

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「目的を明確にして、頭の中にフィルターを作る」ということを、下準備としてやってもらいました。

これができていると、ページを見ていったときに、必要な情報が向こうから目に飛び込んでくる状態になります

同時に、不要な情報はカットされます。

フィルターがあいまいなまま情報収集を始めると、収拾がつかなくなるんですよね。

詰めこめば詰め込むほど、情報過多で身動きがとれなくなっていく。

そうならないために、事前の下準備が大事だと、強調してお伝えしたわけです。

アンテナに引っかかったところは重点的に読んで、そうでないところはサッと読み流す

そういう濃淡をつけた読み方が、考えなくても自動的にできるようになるのです。

欲しい情報が見つかったページには、付箋(ポストイット)を貼って、目印を付けておきましょう。

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すべてに目を通したら、付箋を貼ったページを読み直し、要点を箇条書きで抜き出します。

電子書籍の場合は、目を通しながらそのつど要点を書き出していくと良いです。

以上が、本から素材を拾いあげる手順になります。
必要であれば、ネット検索の情報を加えてもいいです。

本でしか得られない情報と、ネットでしか得られない情報とが、それぞれあります。

ですので、あらゆる媒体から、拾える情報は拾うというスタンスでいてください。

ステップ4 情報の整理

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集まった素材を整理して、コンテンツを作成していきましょう。

まず、ステップ3で書き出した要点を、カテゴリ分けします。

ダイエットの場合は

・食事メニュー
・運動プログラム
・おすすめサプリ
・体のメカニズム
・栄養学の知識

もしくは、

・背景の理論
・メソッド
・実践者の事例
・自分の体験談

というように。

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そうして、おおまかに話の順序を決めて、情報を並べていきましょう。

順序を決めるときのポイントは

読み手が強く求めている順に出す

です。

このポイントだけは、絶対に外さないようにしてください。

切実に悩んでいる読み手に対して、

「これだけは知ってほしい」

という情報を、真っ先に伝えること。

怪我をして出血が止まらない人を目の前にしていると、想像してください。
長々とした説明はあとにして、とにかく今すぐ止血にかかりますよね。

そのぐらいの切実さをもって、目の前の人にコンテンツを届けるつもりで、書いてみてください。

この1点さえ押さえていれば、あとは決まった型にとらわれずに書き進めていってかまいません。

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箇条書きした情報に、あなたの持ち前の知識・体験・語彙を使って肉づけしていきましょう。

これで、あなたの言葉で語られた、お客さんのためのオーダーメイドコンテンツができあがります。

短期目線と長期目線の読書法

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ここまでで、インプットの具体的な手順はすべてお伝えしました。

最後に、読書の種類について触れたいと思います。

①目的をピンポイントに絞って、必要な情報だけを的確に拾っていく

この記事でご紹介した読み方です。

②1冊まるごと通して読む

自分のモノサシで情報を取捨選択せず、著者の伝えようとしていることを、そのまま受け取る読み方です。

③心の中で対話するように読む

文章に触れながら、自分の中にわき起こってくる思いや考え、問いを交わらせていく読み方です。

中には、本に書き込みしながら読む人や、読書ノートを作って読む人もいます。

もっとも時間がかかりますが、本気で血肉にしたいときには、やってみる価値アリです。

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この記事では、「超効率インプット術」ということで、①の方法をお伝えしました。

ですが、長い目で見れば、②と③の読み方も大事です。

①の方法だけだと、実はデメリットもあります。

目的ありきの情報収集は、「今すぐ自分が欲しい情報だけを取っていく」というやり方です。

こればかりをやっていると、自分の枠から出ることがありません。
世界が広がらないんですね。

それは長期的に見ると、底の浅い情報しか発信できない人になってしまうということにもなります。

短時間で、今すぐ必要な情報をそろえてまとめるスキルは、もちろん必須です。
だから、そのための方法論をこの記事でお伝えしました。

その一方で、自分の有益性や好き嫌いで選りごのみせず、「向こう側の世界」に入っていく体験も貴重だと思うのです

正反対のことを言ってますけど、どっちも大事なんです。

短期目線と長期目線の両方をあわせ持つこと

それが、コンテンツビジネスを長く続けていくためには重要なことだと、私は考えています。

全部の本を、端から端まで読めとは言いません。
時間がいくらあっても足りませんから。

けれど、自分が「これ」と感じた本は、じっくり味わって読む習慣も、同時に持ってもらえればと思います。

それは、深みのあるコンテンツを生みだす土壌となって、生きてくるはずです。

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まとめ

📒下準備📒
(1)これから書こうとしているコンテンツについて「現状」「問題点(悩み)」「求める結果」の3つを書き出す
(2)今すでに持っている知識と経験を使って、「②問題点(悩み)」の解決策を、考えられるだけ書き出す
(3)インプットの目的を、紙のメモに書いて目の前に置く

📔本の選定📔
(1)Amazonのサイトを開き、テーマに関連する語で検索
(2)検索結果をザッと眺めて、タイトル→「試し読み」の目次とまえがき→レビューの順にチェック
(3)3~5冊を選んで購入

🔖インプット🔖
(1)目次→まえがき→あとがきの順に目を通す
(2)重要度が高そうな章の順に、ページを順々にめくっていって「見る」
(3)欲しい情報のページには、付箋(ポストイット)を貼る
(4)付箋を貼ったページを読み直し、要点を箇条書きで抜き出す

🖊️構成🖊️
(1)箇条書きした要点を、カテゴリ分けする
(2)おおまかに話の順序を決めて、情報を並べる(※「読み手が強く求めている順」に!)
(3)持ち前の知識・体験・語彙を使って肉づけしながら、コンテンツを書く

コンテンツビジネスは、やることが多いです。

・リサーチ
・インプット
・アウトプット

これらを、同時並行で進めていかなければなりません。

ひとつの作業に専念すると、別の作業が止まる。
時間が足りなくて、やるべきことのすべてに手が回らない。

こういう悩みをよく聞きます。

そして私自身も、同じような状況におちいりました。

私はもともと、読書に関しては熟読タイプです。

でも、自分でコンテンツを書くようになってからは、それではとても間に合わなくなりました。

そこから別のやり方を試して実践して、方法論としてまとめたのが、今回ご紹介したインプット術です。

この方法を共有することで、あなたのコンテンツ作りを加速させることができれば、嬉しく思います。